墓じまい

墓じまいの時期はいつがいい?年忌・お彼岸に合わせる日程の組み方

墓じまいの時期はいつがいい?年忌・お彼岸に合わせる日程の組み方

「三回忌が近いけれど、墓じまいもそのときに済ませるべきか」。墓じまいの時期に法律上の決まりはなく、ご家族の事情で決めてかまいません。決めやすいのは、新しい納め先への納骨日を先に置き、閉眼供養・遺骨の取り出し・墓石の撤去を逆算する方法です。閉眼供養は年忌法要やお彼岸の前後など親族が集まれる日に合わせ、工事は行事の重なる時期と雨の多い時期を外し、予備日を残すと日程が崩れにくくなります。

墓じまいの時期に決まりはある?先に決めるのは「納骨日」

墓じまいの時期を定めた法律はありません。ただし、遺骨を別のお墓や納骨堂へ移すときは、墓地、埋葬等に関する法律にもとづく改葬許可が必要です。また、墓地ごとに工事できる曜日や時間、区画を返す手続きの決まりがあるため、時期の自由は「墓地の規則の範囲で」と考えてください。

工事日を先に押さえると、取り出した遺骨の置き場所や、お寺・親族の都合が後から合わなくなりがちです。次の順に決めると迷いが減ります。

  1. 遺骨の新しい納め先と、そこへ納骨したい日を決める
  2. その日より前に、閉眼供養と遺骨の取り出しの日を置く
  3. 取り出しの日までに改葬許可が手元にそろうよう、申請の時期を決める
  4. 雨などで工事が延びたときの予備日を、納骨日との間に残す

費用と手続きの全体像は墓じまいの費用と流れ|大阪の納骨先選びと改葬許可の手順で確かめ、ここでは「いつにするか」に絞ります。

年忌法要・お彼岸・命日、墓じまいはどの節目に合わせる?

一つの節目に合わせると、親族に集まってもらう理由がはっきりします。

合わせる日 向いている状況 先に確かめること
年忌法要(三回忌・七回忌など) 法要で親族が集まる予定がある 法要と閉眼供養を同じ日に勤めてもらえるか、会場からお墓への移動
お彼岸・お盆の前後 最後のお参りをしてから区切りたい お寺の行事や工事が重なりやすい。行事の当日を避けて相談する
故人の祥月命日 故人の節目を大切にしたい 平日なら親族が休みを取れるか
連休や帰省の時期 遠方に住む親族が多い 交通の混雑、墓地や役所の休業日
新しい納め先の都合のよい日 納め先が決まっている 受け入れ可能な日、納骨の際の読経をお願いできるか

次の年忌がいつ来るかは年忌法要の数え方【早見表】一周忌の次は?三回忌・七回忌はいつで確かめられます。

年忌法要に合わせる意味を、法華宗の立場から考える

当寺の宗派である法華宗でも、年忌法要は故人をしのび、お題目を唱えて供養を重ねる大切な機会と受け止められています。お墓に向かって手を合わせてきた日々に区切りをつける閉眼供養を年忌の節目に重ねると、「長くお参りしたお墓へのお礼」と「故人への供養」を同じ日に家族で迎えられます。

閉眼供養は、お坊さんの読経でお墓に込められた祈りをおさめる儀式とされ、一般に供養が済むまで石材店は作業に入りません。呼び方や勤め方は流派・寺院によって異なるため、お願いする寺院の案内に従ってください。意味や当日の準備は閉眼供養とは?墓じまい前に確認したい流れとお布施、当日の準備にまとめています。

墓じまいの工事が混む時期・避けたい季節はいつ?

墓石の撤去は屋外の作業で、天候とお寺・石材店の予定に左右されます。一般に、次の時期は日程が組みにくいと言われます。

  • お彼岸・お盆の前後:お寺の行事やお墓参りの人出、墓石の手入れの依頼が重なりやすい
  • 年末年始:お寺・墓地・役所・石材店の休みが重なる
  • 梅雨や台風の時期:雨で工事が延期になりやすく、予備日が必要になる
  • 真夏:立ち会う家族、とくに高齢の方の体の負担が大きい
  • 雪の多い地域の墓地の冬:積雪で工事ができない期間がある場合がある

行事が少なく気候が落ち着いた時期は予定も天候も読みやすいとされますが、混み具合は墓地や石材店によって異なります。遠方の墓地を閉じる場合は、大阪ではなくその土地の気候で考えてください。

見落としやすいのが墓地の管理料です。年払いの墓地では返す時期で負担が変わることがあるため、管理者に尋ねておきましょう。

閉眼供養から納骨まで、墓じまいの日程はどう組む?

当寺には石材店がいるため、閉眼供養・墓石の撤去工事・遺骨の受け入れを一度に相談できます。順番と当寺で相談できる範囲を日程表にしました。

順番 すること 時期の考え方 当寺で相談できること
1 新しい納め先を決め、受入証明書などを受け取る 最初。日程の起点 合祀墓「久遠」・個別納骨「光明」・境内の樹木葬への受け入れ
2 親族と今の墓地の管理者に伝える 1と並行 日程の候補づくり
3 今の墓地の管理者から、納骨の事実を示す証明書を受け取る 改葬許可の申請より前 (今の墓地の管理者が発行。名称は自治体により異なる)
4 改葬許可を申請し、許可証を受け取る 取り出しの日より前 (申請先は現在遺骨がある市区町村の窓口に確認)
5 閉眼供養 取り出しの当日か、それより前 閉眼供養
6 遺骨の取り出し、墓石の撤去、区画の返還 閉眼供養の後 当寺の石材店による撤去工事(工事費・対応できる墓地の場所はお問い合わせください)
7 新しい納め先への納骨 取り出しの後、間をあけずに 当寺への納骨

今のお墓が他のお寺の境内にあるなら、閉眼供養をどちらにお願いするかを先にそのお寺へ相談してください。工事の石材店が決まっている墓地もあるため、当寺の石材店に頼めるかも含めてお問い合わせください。

同じ日に続けるか、日を分けるか

閉眼供養と遺骨の取り出しを同じ日に続けると、親族が集まるのは一度で済みます。ただし雨で工事が延びると、供養の日まで動かすことになりかねません。閉眼供養を年忌法要の日に済ませ、工事を後日に分ければ、天候で延びても親族の予定は崩れません。

決め手は、立ち会える人数と、取り出してから納骨までの遺骨の置き場所です。当寺での一時的なお預かりの可否はお問い合わせください。置き場所が決まらないうちに取り出し日を確定させないことが、日程の崩れを防ぎます。

逆算するときに、日数は自分で決めない

許可証の交付や工事の着工までの日数は、窓口や石材店によって異なります。ネットで見た日数を当てはめず、担当者に「いつまでに何がそろえばよいか」を尋ねて日程表に書き込んでください。住吉区内の墓地の場合の書類や郵送での申請方法は、大阪市住吉区「改葬許可申請について」で案内されています。

たとえばこんな事情なら、いつ墓じまいをする?

ここからは、時期の決め方を具体的に考えるための架空の例です。実際の相談事例ではありません。

たとえば、母の三回忌が来年の春に来る場合

兄弟が関東と九州に住み、全員が集まるのは三回忌くらいという家族です。法要の日に閉眼供養を合わせ、工事を後日に分ければ、集まる回数は増えません。納め先の決定と改葬許可の申請は法要より前に済ませます。

母のお骨をしばらく個別にお参りしたいなら、当寺の個別納骨「光明」(13年100,000円/33年200,000円。期間後は合祀墓に埋葬)が候補になります。

たとえば、雪の多い地方のお墓を大阪へ移す場合

冬に工事ができない墓地なら、雪解け後で候補日を立てます。遠方へ何度も通わずに済むよう、閉眼供養と取り出しを同じ日に続け、大阪で納骨する流れが考えられます。改葬許可の申請先は、現在遺骨がある市区町村の窓口に確認してください。

たとえば、夫婦で体力のあるうちに区切りをつけたい場合

子どもに管理を残さないよう、自分たちの代で墓じまいを考える夫婦の例です。急ぐ理由がなければ気候の落ち着いた時期を選び、立ち会いの負担を軽くします。将来夫婦で一緒に入るなら境内の樹木葬(料金はお問い合わせください)、合祀を選ぶなら合祀墓「久遠」(30,000円・税込、管理費0円)と納め先を先に決めると、納骨日も決まります。

日程を決める前に、家族で書き込む確認リスト

候補日を親族に送る前に、次の空欄を家族で埋めてください。埋まらない項目が、日程を確定できない理由です。

  • 新しい納め先の候補:(      )
  • 納骨したい日、または時期:(      )
  • 合わせたい節目(年忌・お彼岸・命日・連休など):(      )
  • 閉眼供養をお願いする寺院:(      )
  • 立ち会う人と、来られない日:(      )
  • 墓地で工事ができない曜日・期間:(      )
  • 改葬許可を申請する人と申請先:(      )
  • 工事が延びたときの予備日:(      )
  • 取り出した遺骨を納骨日まで置く場所:(      )

あわせて、親族には次の三つを尋ねておくと、日取りへの反対が出にくくなります。

  1. 最後にお墓へお参りしておきたい日はあるか
  2. 閉眼供養と納骨のどちらに立ち会いたいか
  3. 来られない場合、報告はどのような形がよいか

墓じまい自体に迷う親族がいれば、日程より先に気持ちを聞いてください。話し合いの進め方は墓じまいに親族が反対したら、話し合いの進め方で取り上げています。

住職より

太平寺では「安らぎの灯火を灯し続ける」という言葉を大切に考えています。「感謝の気持ち」「供養したいと思う気持ち」これらを灯火のように先祖代々受け継いでいるのです。たとえ弱々しくてもこの灯火を灯し続けることに価値があるのです。

よくある質問

墓じまいを仏滅や友引に行ってもよいですか?

六曜は仏教の教えから来たものではなく、閉眼供養や工事を六曜で避ける決まりは一般にありません。気にされる親族がいれば、事前に相談して日を選びましょう。考え方は納骨は友引でも大丈夫?仏滅・六曜の考え方と家族との日程調整を解説で取り上げています。

年忌法要と閉眼供養を同じ日にお願いできますか?

同じ日に続けて勤めるかは、お願いする寺院の考え方や予定によります。お布施や当日の流れも含めて早めに相談してください。当寺で両方をお願いしたい場合の日程は、お問い合わせください。

墓じまいの日程が決まったら、親族にはいつ知らせますか?

確定させる前の、候補日の段階で知らせるのが安心です。確定後に伝えると、立ち会えない親族から不満が出ることがあります。工事日が天候で変わる可能性も添えておきましょう。

遺骨を取り出してから、納骨まで間があいても大丈夫ですか?

自宅などで一時的に保管することも考えられますが、湿気や置き場所への配慮が要ります。納骨日を先に決めてから取り出し日を置くのが基本です。当寺での一時的なお預かりの可否は、お問い合わせください。

墓じまいを思い立ったら、すぐに動いたほうがよいですか?

名義人やお墓の事情に詳しい方が元気なうちに相談を始めると、書類や親族への連絡が進めやすくなります。ただし日程を急ぐ必要はなく、納め先と節目を決めてから候補日を立てるほうが無理がありません。

太平寺で墓じまいの日程を相談する

時期が決まっていない段階でも、「三回忌に合わせたい」「工事を後日に分けたい」などのご希望をお伝えください。当寺では、閉眼供養・墓石の撤去工事・遺骨の受け入れ(合祀墓「久遠」・個別納骨「光明」・境内の樹木葬)を一度に相談できます。宗派は問いません。工事費と対応できる墓地の場所は、お問い合わせください。

電話:06-6672-8891
受付:平日・土日祝 9:00-21:00
所在地:大阪市住吉区上住吉1-3-27
交通:南海高野線「住吉東」駅徒歩7分

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